死んでから見つけてください

まだ生きてるけど

スーパードライ

電車から見る都会が好きだ。ここに来なかったら、きっと好きと思わずに見過ごしていた。

通り過ぎていくたくさんのマンションが好きだ。お昼に溶け込むラブホテルを見るのが好きだ。等間隔にあるマクドナルドが好きだ。何百、何千の暮らしを、すごい速さで眺めるのが好きだ。大きなマンション、同じ幅で同じドアが並んでいる。クリスマスリースがぶらさげてあるドア。虫取り網が近くにあるドア。母親と子供がドアに手をかけて消えていった。隣の小さくて、狭そうなアパートには、ボロい階段を登る男女がいて、どっちも悲しかった。いつか私も大きなマンション、それか一軒家に住みたいな、壁の薄さに悩まなくていい日は来ますか、さみしいな、大人数でいると、自分の輪郭がぼやけて、たのしいのに楽しくないです、わたしってもう本当のこと言いすぎてなにが本当のことなのかわかりません、本当に好かれたい人には好かれなくて、嫌いなら嫌いと教えて、たった数秒で悲しくなる才能があります

タータンチェックのジャケット

今日は大変有意義に時間を使いましたのでrunrunなのですがよくよく考えると(考えるな)昔好きだった人から雑なラインを返されるし客に舐めた口を聞かれる(「食事に行こう」などほざくボケジジイ)し別のバイト先の先輩は態度わりいし(私情持ち込むな)自分で作ったご飯あんま美味しくないしまああんまり良い気分でなくなってしまう、おれ、日記書きたいんだけど2日以上連続でかけたことないんだよね、一応記録としてレシートもらったはずなのにあれっ?どこいったんだろ…?どの上着のポケットもきたねぇ、鞄もきたねー、人助けのつもりか?おまえら…さ…。バイト先に新しく入った、一個下の男の子俺よりも考え方が大人びていてヤバい。隣にいるの恥ずかしいレベル。この前駅前でたこ焼きを大事そうに抱えてるのを見かけたが話しかけるような間柄でなかったので爆速チャリで通過してしまいましたが、たこ焼き。普通に寿司食いたい。最近始めたゲームの名前「いくら」って登録してるくらいにはマジ肉じゃがの気分っす。良い人ぶってる奴らばっかでもう、おれらは悪意を向ける対象(無意識化でやる人の方が多いからなおたちが悪い)にしかなれない…ってコト❓今月彼氏の誕生日なんだけど。おめでとう!携帯の感度悪すぎて腹立つ。さっき落としたからですか?落としたくらいで傷つくなよな‼️俺とかもう…パスタパスタパスタ〜でノリノリ。松茸のお吸い物。えれくとりっくえんじぇぅ…ふぇぇ

アナタといられるそれだけで♪電子のココロ震えるの…。もうすぐ藤本タツキセンセの最新刊発売でたのしみ。お腹すいた。みんな死ね!死ね!普通にまだ厨二なので世界がふとした瞬間爆破してみんな消えろとか思ったりしてますがほんといい加減にパスタ。お前もう、ハタチだよ。vtuberの配信みてギャハハ…ってしてる夜もうええわ!

🤘ぶっ生き返す🤘

誰の不幸自慢も、生きるのがつらいという嘆きも、幸せな出来事もどうでもよくて、誰も他人に興味ないから、人間は物語をつくります TwitterもほかのSNSも、創られた嘘しかないよ わたしたちは経験したことしか書けません こんなことがあったと、誰にも話すことができなかったらどうしたらいい?そんなときに私たちに遺された道は創作しかありませんでした

かくいう私もみんなの今日のご飯も、見た映画も本当はたいして興味がないのです でも人との繋がりを失うことは本当に怖くて、適当なおかずを突きながらお酒を交わしたりするのですが、本当に聞いて欲しいことは話せないし、聞いてもらえません どうでもいいけどずっと死にたいです 誰かがそんなきもちを救ってくれるとか希望を与えてくれるとか、そんな夢物語に期待してごめんなさい いくら本を読んでも、かっこいい男の子が出てくる話をみて、好きな子を見つけてそれを追いかけていたって、結局一瞬で終わってしまう 死なないといけないって、そんなどうでもいい漠然とした思いは消えないね 生きなくちゃいけないとも思うけどそれ以上に死ななくちゃいけないってずっと感じて苦しいんだ 誰かが切り札のように私のことを後押ししてくれるのを待っている 頭おかしくて もうこれ以上待っててもなんもないのに何を期待してるの 死にたいと言いつつ最期まで諦められなかった 傲慢でいられたらどんなに良かったか

say子ころちゃん

あたしはまだまだ、ダメダメになった時の対処法を知らない、自分の感情もうまくコントロール出来なくて、ほんとにこれからどーするつもりなんwって思う…。他人が私の心に入って、土足で荒らしてくる、きっとそんなつもりはないんだろうけど、そういうふうに感じてしまうあたしの方がよっぽどひどくて想像力がないなぁ

想像力のない人はきらい、とか言ってごめんね

難しいから、自分の思っていることがわかるように言葉で記して残しておくことは大事だと思う、また何年後かに、まあまだ生きてたとして、これを読み直して、笑えたらいいなー

それとももう少し歳を重ねたら、こんなぐいゃぐちゃな気持ちになったときうまくやりすごす方法を身につけているのかな

中学生のとき誕生日をお祝いしてくれたこころちゃん、今は何をしてますか

あたしは、大森靖子が好きでメガネをかけたボブヘアの、ネット上のこころちゃんしか知らないけど、たまに思い出します。

変な突出をした感受性は、いまはどんな形をしているの 楽しく穏やかに生きていることを願うばかりです

オラと私の夏休み

わたしには言いたいことや伝えたいことがありすぎる。だからいつも、何が言いたいのかわからなくなってしまうのだ。

中学生の私には、好きな先輩がいた。浅黒い肌、すごく暑いのに、わざとらしく捲り上げた長袖のシャツ、丁寧にワックスがつけられた、光を吸収する黒い髪。ある晩に、わたしは初めて彼と、初めて男の子と電話を繋いだのだ。気まずそうな「あ、もしもし?」が第一声だった。私ははじめての男の子との電話に戸惑い、ありきたりな返事しか返せなかった。先輩はそんな私をつまらなく思ったのか、「俺もう寝るわ。またかけるね」と言い、チリンという音が鳴った。また次があるのかというドキドキはむなしく、もう先輩から電話がかかってくることはなかった。今の私は「電話かけていい?」なんてきかず、無差別に電話をかけたりする迷惑人間なのだが、電話って基本、そういうものなのじゃないかなと思う。なんか、寂しいな、人の声が聞きたいなって思ってかける。出ないからって怒る義理もないような線で繋がれた関係だと思う。人の声とはいうけど、テレビや映画なんかでは専らダメ、私のために向けられた声と言葉を受け入れたい時が、人間にはある。まあ、その先輩には可愛らしい彼女がいた。彼女の、後輩からの評判はすこぶる悪く、わたしは、悪い評判の通りの彼女しか知らない。数日後、先輩と電話したことが何故か広まり、先輩の彼女から呼び出しを受けたことがあった。いつの時代なんだここは。と思いその呼び出しに応じなかった。

中学の教室は木の匂いと、給食の残り香、体育のあとの制汗剤の匂いが混ざって気持ち悪い、今でも思い出せるあの匂い、あれは中学生の匂いだ、と迷わず言える。高校の教室はそこから少し変わって、すこし女の匂いが強くなった。女子生徒が多かったのあるだろうけど、汗と、香水の匂いが混ざって不快だった。みんなエロいことに興味津々なくせして、自分はそんなこと知りませんよみたいな顔でお弁当をつついているのが嫌だった。部室でセックスしたとか、あの女はどうこうとか、そういう下世話な出来事を、心に持ち帰れない人ばかり。それを他人に言って何になるっていうんだ。言うだけで終わるわけじゃないし、傷しか生まないのに、誰かと言葉を交わすための切り札が、少なすぎた。ほんとうに、中学高校は地獄だった。私は特定の誰かから傷つけられたわけではない。不特定多数の誰かに、勝手に傷つけられて傷ついてただけ。誰も悪くない。簡単に傷付く自分でいないでほしかった。今思うことはそれだけで、それだけのはずなのに、それだけのはずだからこそ、あの頃に戻りたい、一日だけ、決められたものにラッピングされて、あの檻のなかに戻りたいと思ってしまう。

わたしは何も変わっていないから、泣かないでください

私はずっとここにいますから

私の住む田舎から、都会のような場所へは電車一本、およそ30分揺られれば着く。雨の日が続くからか、車内には人がまばらで、その大半が学生服に身を包んでいた。

私の斜め前に座っていた彼らは、片方が参考書を読み、もう片方はスマホに夢中なようだった。靴下以外はおそろいの布に包まれた彼らは、時折お互いの膝や太ももを触り合っていた。それがなにを意味するのかはわからない。太ももの奥に手を伸ばし、片方が体を震わせ、そこで手は止まる。これはあまり良くないことだけど(これが成り立ってしまう社会のせいにさせてくれ)、制服の紋章から彼らの学校がわかった。あまり偏差値は高くない男子校で、運動の部活動が盛んなようだった。そうか、と思った。そういう、今しかできないとは言わないけど、卒業してしまったら、どちらかは普通に恋愛して普通に異性のケツを追いかけてしまうような、そういう未来を、見た気がする。片方が、途中で電車を降りていった。もう片方が少し悲しそうな顔をして、参考書に目を戻した。また明日会える保証がある関係をとても羨ましいと感じた。何歳かもわからない彼らだが、卒業したら、また明日会う関係は終わってしまうけど、お互いのことをたまに思い出すんだろうなと思い、それも羨ましかった。誰かの記憶に棲むことってそう簡単じゃない、忘れられたくないって、どう考えても傲慢だ。なのに、私はどうして、誰かの記憶にいようとするのだろう。どうすれば、誰かの心に棲めるのだろう